けもフレ経済学(4) -- 読んだ本
読んだ。
池上彰の「経済学」講義1 歴史編 戦後70年 世界経済の歩み (角川文庫)
- 作者: 池上彰
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
- 発売日: 2017/03/25
- メディア: Kindle版
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池上さんの本は「なんだこれあとで調べるか」とならないところが良いと感じる。
日本だけでなく、中国、ロシア、欧州、アメリカなど網羅的に書いてあり、歴史的な出来事についてキーワードレベルでしか知らなかったところに中身が入った気分だ。
ただ今知りたいと思っている内容とは関連が薄かった。(「顧客と企業と株主の関係」について)
次は近代経済学系(ミクロ経済学)の入門書を調べたほうがよさそうだ。
関連がありそうな内容
- マルクス経済学では「どんなによい人柄の資本家でも、必ず労働者をこき使ってお金を儲けなければならない。さもなければ企業は存続できない」
- 資本主義社会では近代経済学を主流としている。その中でも世界経済に着目したものをマクロ経済学。企業や人に着目したのがミクロ経済学
- 郵便貯金を奨励してたのは財政投融資のためのプロパガンダだった
猫除けのペットボトルじゃないけど、プロパガンダ系は効果がなくなった後の逆広告が無い、または少ないため、疑問に思わないと呪いのようにいつまでも残り続けるのが恐ろしい。
- 企業は公害が発生すると責任を否定し、あるいは責任を転嫁し被害を拡大させる
- 一方で、責任を認め、問題を社史にもきちんと乗せ、失敗を認めて良いほうに取り組んでいこうという企業もある
- 資本主義経済では究極的には1社独占になるため、サービスの質が低下する。そうならないための仕組みとして独占禁止法がある
- 資本家が労働者を際限なく搾取すると革命が起こるため、ある程度の平等を保障する社会福祉を導入する。また労働組合や労働基準法を作ることを認める。
- カリスマ指導者の欠点は悪いことは耳に入らなくなる(報告されなくなる)
本文中にもあったが、国家指導者レベルの歴史的な振る舞いは、企業がどう振る舞うのかという予想に大いに参考にできそう。